読
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森のねんど 2023.01.03

京都大学共同ブロジェクト

僕が大学に入ったころ、政治と経済を学んでいました。

勉強ができなかった僕は大学でつまずいてしまい、ものづくりで生きていくにはどうしたらいいのだろうと考えたことがあります。

ちょうどバブル期でした。ものを作ること、人形を作ること、森が好きなコトを合わせ何がデキルのだろうと必死で考えました。

日本は森林と海の資源、そして産業では、製造業の中でも電気機械、自動車、一般機械等を含む技術のレベルが高い。当時テレビで、作家・冒険家のC・W・ニコルさんが衰退する森林を嘆き怒りを見せている姿を見て、僕も何か行動をしなければと心動かされました。

大学はもういいと思い、日本の森林と産業を掛け合わせることはできないかと模索を始め、無我夢中で自動車工場で働くことにしました。

その後、作品を作りながら産業模型、機械制御の仕事を経て、今ではなんと京都大学の生存圏研究所 教授の渡邊隆司先生と化学研究所 教授の中村正治先生の想いをカタチにすることになったのです。渡邉先生の想いは、森林の豊かな社会、生物の生存する世界のバランスを大切にした社会のことです。中村先生は、化学技術が近年悪者扱いをされ学生さんが学ばなくなってきているとおっしゃっています。化学技術が社会のためになるには?森林資源の高付加価値化と森林とのかかわりをいつも一緒に議論しています。
大阪万博の時代に生まれ、一つの時代の価値が変わり、次の万博に向け新しい世界が広がることをイメージしています。

【関連記事】
▶︎森林化学産業創成
「森林×化学=未来」 再生可能な炭素資源である森林バイオマスを高度利用する木質分子変換反応の開発
https://www.chem-station.com/chemist-db/archives/2010/08/-masaharu-nakamura.php
https://www.rish.kyoto-u.ac.jp/news/morinonendo20190704/

▶︎バイオマスプロダクトツリー産学共同研究部門
http://www.iae.kyoto-u.ac.jp/BiomassPT/gallery.html

▶︎京都大学宇治キャンパス公開にて、当研究部門及び森のねんど研究所の共同ブロジェクトとして、”森のねんどで未来世界を創ろう!実践バイオマスプロダクトツリー” を実施しました。会場の図書館には多くの来館者があり、約400人が来訪されました。 (2022.10.23) 生存圏研究所 化学研究所
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF189GS0Y1A011C2000000/

 

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